webマーケティング業界に転職を考えているけど、しんどいの?
未経験で転職すると大変?
そんな疑問に答えます!
こんにちは。webマーケティング業界で働いているふるまち(@furumachiLife)です。
私は30代、未経験でwebマーケティング業界に転職しました。
やりがいを感じている一方で、大変なことも多く、しんどい・辞めたいと転職を後悔したこともあります。
本記事では、私がしんどいと思った瞬間8選と辞めたいと思ったときの対処法を紹介していきます。
楽しい、かっこいい業務ばかりではありません!webマーケティング業界への転職を考える方はぜひ参考にしてみてください
【そもそも】webマーケティングではどんな仕事をしている?
webマーケティングの仕事内容はwebを通じて集客し、売上を上げることです。
例えば、私は企業が運営するメディアのSEO支援をしています。具体的に以下のような仕事になります。
SEOはGoogleなどの検索エンジン経由で集客して売上につなげるwebマーケティングの手法の1つです
- 制作する記事のテーマ提案
- 記事の制作ディレクション
- 公開した記事のアクセス解析
- 運営方針の改善提案
担当する仕事の範囲は会社によって異なります。
私は新米なこともあり、経験もかねて一通り担当しています
SEO以外にもSNSやweb広告などwebマーケティングにはさまざまな手法があります。また、かかわる職種もさまざまです。以下の記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
webマーケティングの仕事内容は?働き方の種類や関わる職種を現役マーケターが解説
webマーケティング業界でしんどい・辞めたいと感じた瞬間8選
私の実体験から「しんどい」「辞めたい」と感じた瞬間を紹介していきます。
前提としてwebマーケティング会社の仕事は、他社(クライアント)のwebマーケティング支援です。
しんどい原因としてはwebマーケティングならではの理由の他、クライアントワークならではの理由も含まれています。
正解がない
webマーケティングの業務に正解はありません。「これやっとけば大丈夫」と型にはめて仕事ができないのでしんどいです。
webマーケターの主な業務は以下です。
- クライアントの現状を分析し施策を提案する
- 施策の効果を検証し改善する
課題の解決、改善のために提案できる施策は無数にあります。データをもとに仮説を立てて、実行していくわけですが、「絶対にうまくいく」と保証されている施策はありません。
クライアントも安くないお金を払って支援を依頼しているわけです。成果がでなければもちろん不満を持たれます。
プレッシャーと不安を抱えながら仕事をするのはしんどいです
成果が目に見えてわかる
webマーケティングは結果が数字ではっきりとわかります。
例えば、「サイトへの訪問者を増やす」「サイト経由の資料請求の数を増やす」といった目標をクライアントと設定したとします。訪問者数や資料請求数は解析ソフトで正確な数字が取れますので、支援を開始してから増えていなければ、ごまかしが利きません。
逆に、増えていれば成果もはっきりわかるので、良さでもあり、しんどいところでもあります。
増えないどころか、減り始めたらかなりしんどいです…。問い詰めてくる方から前向きに改善案を聞いてくれる方までクライアントもいろいろですね。関係作りの大切さを感じます
頭をひねり、いろいろな施策を試しても効果が出ないことも…。精神的な負担が大きくなります。
まわりの社員が優秀
正解もなく、成果を厳しく評価される環境で仕事をしてきた社員たちなので、優秀な人が多いです。
慣れるまでは自分の考えの浅さや、先輩に正解を求めてしまう甘え、周りと比べて成果が出ない劣等感など、しんどいことが続きます。
知識をつけて、経験を積んで、主体的に成長していかないと落ちこぼれて居場所がなくなる…、なんて想像して辞めたくなっていました
激務になりやすい
webマーケティング業界は激務になりがちです。理由としては以下があげられます。
- 施策の数が多いから
- クライアントのスケジュールにあわせて仕事をするから
- 正解がない仕事なので、いくらでも時間をかけられるから
- 仕事を受注すればするほど儲かるから
はじめに紹介したようにwebマーケティングにはさまざまな施策があります。常に最適な施策を検討し、提案・実施していく必要があるので、複数施策の同時並行によって忙しくなるのです。
また、クライアントワークなので、クライアントのスケジュールにあわせてミーティングを設定したり、レポートを作成したり、納品物を用意したりする必要があります。
もちろん抱えているクライアントは1社ではないので、スケジュールの調整がつかず、業務が大量に重なってしまうことも
正解がなく、仕事にいくらでも時間をかけられます。自分なり線引して切り上げないと永遠に働くことになります。
最初は時間をかけすぎて仕事がぜんぜん進まず焦りました
webマーケティングは案件を受注すればするほど儲かります。webマーケターも成果を出せば出すほど収入が増えるので、必然的に激務になりやすいです。
受けている案件の単価やチームの体制にもよるので、必ず激務というわけではありません。私の残業時間は転職前より減りました(40〜50時間→20〜30時間/月)。月単位よりは局所的にクライアントの都合で突然激務になるのがしんどいですね
【やめとけ】webマーケティング業界は激務?残業時間や離職率を紹介
勉強し続けなければならない
勉強しなければならないことが多すぎてしんどいです。
マーケティング支援をするなら、webマーケティングの最新知識はもちろん、クライアントの企業情報、競合の情報、業界の動向まで理解が必要になります。
クライアントは複数社を担当し、定期的に入れ替わります。新しい担当が増えるたびに勉強が必要です。
興味があったり、馴染み深い業界ならいいですが、まったく知らない業界や企業について、調べて理解するのはかなり大変です
また、webマーケティング業界は変化の激しい業界です。以前まで定番だった施策が、効果がなくなってしまうことも。常に最新の情報を学び続けなければいけないので、勉強から逃れることができません。
最近だと、Googleの新しい機能である「SGE(Search Generative Experience)」やChatGPTなど、AIの進化による影響が出始めています。業務に直接関わるため、webマーケターとしては避けては通れず、勉強は必須です
用語が難しい
KPI、KGI、LTV、CV、CVR、PV、UU、CTR、CTA…、ごくごく基本的な用語でも未経験では馴染みのないものがたくさんあります。
日々の業務で飛び交っているので、用語の意味がわからなすぎてしんどいです。
やたらアルファベットとカタカナが多いんですよね…。私はある程度、勉強してから入社しましたが、それでも最初の1カ月はわからない単語がいくつも出てきて辞めたいと思いました
休日も心が休まらない
休日もクライアントや外部パートナーが気になって心が休まらなくてしんどいです。
クライアントによっては土日も働いている場合があります。また、web広告などの施策は土日も24時間動いているので、休日にトラブルが発生したら対応を求めれることも。
外部パートナー(ライター、ディレクター、デザイナー)はフリーランスの場合も多いです。フリーランスは土日関係なく働いているので、チャットが土日も流れてくるなど意識的に情報を遮断しないと心が休まりません。
入社したての頃は土日もチャット、メール対応をしていたので、精神的かなり大変でした。「土日はチャットを見ない」と決めておかないと危険ですね
クライアントの無茶振り
クライアントによってwebマーケティングへの理解がまちまちで、対応がしんどいです。
- 不可能な予算設定
- 高すぎる目標設定
- 急な方向転換
上記のような無茶振りをされることもありますし、感情的な方が担当だと意見に振り回されて大変です。
予算や目標は、受注前の話なのでまだ調整しやすいです。面倒なのが、受注後に急な方向転換を求められること。
webマーケティングの理解があり、かかった工数や成果の出るタイミングをわかったうえでならまだ良いですが、こちらの作業を理解せずに急に方向転換されると辞めたくなります。
webマーケティングはしんどいけどおすすめな理由
このようにしんどいwebマーケティング業界ですが、おすすめできる良いところもたくさんあります。
ここからはwebマーケティングの魅力を紹介していきます。
しんどいときもありますが、転職したことを後悔していません
webマーケティングのやりがい・魅力6選!未経験転職者が感じた実体験
成果が出ているとすぐにわかる
成果が数字でわかるのがwebマーケティングの特徴です。
成果が出ていないとしんどいですが、「サイトを見てくれる人が増えた」「購入してくれる人が増えた」など良い結果もすぐにわかります。
自分が考え抜いたプランがあたって、成果が出たときは本当に嬉しいです。
やりがいを感じやすい仕事ですよ。
スキルがあれば転職・独立しやすい
求人サイトで「webマーケティング」「デジタルマーケティング」などで検索してみましょう。
大手企業からメガベンチャーまで幅広い求人が出ていることがわかります。
スキルを身につければ業界問わず、転職しやすいのが魅力です。
また、独立もしやすい仕事です。副業可の会社も多いので、働きながら副業を伸ばして、軌道に乗ったタイミングで独立する人もいます。
働き方の自由度が高い
webマーケティング会社の仕事はwebで完結するため、リモートワークの会社が多いです。
通勤のストレスがなく、服装も自由、工夫次第でプライベートの時間も確保しやすくなります。
フレックスタイムを導入していたり、有給が取りやすかったりと働きやすい会社が多いのも魅力です。
テレワークできない企業は辞めるべき?在宅勤務の会社に転職して最高だった話
webマーケティング業界に向いてる人・向いていない人
しんどいwebマーケティング業界は向いてる人・向いていない人がわかれる業界です。
以下ではそれぞれについて解説します。
webマーケティング業界が向いてる人
以下のような人はwebマーケティング業界に向いています。
- 向上心がある人
- 数字を使うのが得意な人
- 裁量の大きい仕事がしたい人
- 論理的な思考が得意な人
webマーケティング業界に向いていない人
以下のような人はwebマーケティング業界に向いていない可能性があります。
- 地道な泥臭い作業ができない人
- 自分のペースで仕事がしたい人
- トレンドや人に興味がない人
- ルーチンワークがしたい人
- 自分で考えるのが苦手な人
【適正見極め】webマーケティングに向いてる人・向いていない人の特徴
webマーケティング業界でしんどい・辞めたいと感じたときの対処法
こんなにしんどいなら転職は辞めておいた方が良いかな…。後悔してるんじゃない?
確かにしんどいですが、後悔はしてません。私なりの「しんどい」「辞めたい」と思ったときの対処法を紹介します
しんどいことを並べたので、「webマーケティング業界ってブラックなのでは?」と思った方もいるでしょう。私自身は以下で紹介する対処法を見つけて楽しく働けています。
転職理由を振り返る
しんどいときは、そもそもなぜwebマーケティング業界に転職したかを振り返っています。
私がwebマーケティング業界に転職した理由は以下です。
- スキルアップして市場価値を上げたい
- 副業で役立つスキルを身に着けたい
- 自由度の高い働き方をしたい
主にスキルアップと働き方を求めていたことがわかります。
webマーケティング業界は結果が求められ、優秀な社員に囲まれ、勉強し続けなければならない環境。スキルアップするには申し分ない環境と言えますよね。
優秀な先輩から的確なアドバイスをもらって、日々、成長を感じながら仕事ができています
また、働き方の面ではリモートワークで有休も取りやすく、結果を出していれば管理も厳しくありません。
転職前は出勤して当たり前、マイクロマネジメントな環境だったので、自由度の高さに満足しています
転職理由を振り返ると「しんどい」と感じる理由が自分の目的のために必要なことだと気づけるので、がんばれるようになりました。
テレワークできない企業は辞めるべき?在宅勤務の会社に転職して最高だった話
完璧主義にならない
正解がない仕事なので、正解を考え始めると時間がいくらあっても足りませんし、大変です。慣れるまでは完璧主義にならないように注意しています。
ある程度考えたら、上司や同僚に相談しフィードバックをもらうとよいでしょう。慣れていない状態で完璧な答えを考えても、時間ばかりかかって完璧にたどり着くことはありません。
時間を無駄にせず、数をこなし、早く成長するために完璧主義は一旦捨てましょう。
「いい加減な状態で上司や同僚にみせたくない」という気持ちはわかります。対処法は時間を決めて考えること。何時間でも考えられますが、2時間と決めたら2時間で考えをまとめる意識を持ちましょう。作業ごとの時間間隔も身につくのでおすすめですよ
慣れるのを待つ
転職したての場合、webマーケティング業界に限らずしんどいものです。パーソルキャリアの調査によると転職後1〜3カ月の人の80.7%がストレスを感じています。
業界ならではの大変さはありますが、焦らず、仕事をこなしていけば慣れていくでしょう。
新卒時代もわからないことだらけで辞めたいと思ったことを思い出しています。転職者はみんなしんどいと知って、「慣れるまでがんばろう」と切り替えられました
webマーケティング職に未経験から転職する方法
ここからは未経験でwebマーケティング職への転職を成功させる方法を紹介します。
- 転職エージェントを利用する
- webマーケティングスクールに通う
- 副業で実績を積む
【2023年最新】webマーケターになるには?未経験転職のためのロードマップを公開
転職エージェントを利用する
転職エージェントを使うことで以下の理由で通常よりも効率よく就活を進められます。
- 求人を自分で探す手間が省ける
- 非公開求人に応募できる
- 応募時に志望動機が不要
- 書類作成や面接のアドバイスをもらえる
未経験転職では上記で紹介した「厳しい」と言われるポイントを押さえて、アピールすることが大切です。
webマーケティング転職に強いエージェントなら、どうアピールすれば企業に好印象になるか熟知しているので、的確なアドバイスをもらえるでしょう。
以下がおすすめの転職エージェントです。お金はかからず、面談で話を聞くだけでも業界のことがわかって勉強になります。気になる方はまずは話を聞いてみることをおすすめします。
- doda
- 求人数が多い、紹介してくる求人の精度が高い、担当者の対応が親身と全体のバランスが良い。個人的には1番使ってよかったエージェント。
- リクルートエージェント
- 業界No.1、圧倒的な求人数が魅力。webマーケティング業界の求人も多く、事業会社、支援会社、未経験、経験者採用まで幅広い。担当者が持っている情報も豊富。
- マスメディアン
- 広告、web、クリエイティブに強い特化型エージェント。業界への強いコネクションを活かした独自の求人が魅力で、webマーケティング業界をめざすならぴったり。
- JACリクルートメント
- ハイクラス転職エージェント。webマーケティング経験のあるコンサルタントが在籍。適職診断もしてくれるため、将来性があり年収アップを狙える職種を紹介してもらえる。
webマーケティング業界への未経験転職に役立つ転職エージェント・サイト10選
また、並行してwebマーケティングの基礎知識を身に着けていきましょう。マンガパートと解説パートに分かれていて読みやすく、以下の本がおすすめです。
webマーケターの主人公がハウスメーカーのコンサルティングをするストーリーで、webマーケターのリアルな仕事内容がわかります。難しい用語もこの本を読めば理解できるのでおすすめです。
【2023年】webマーケティングの独学におすすめの本18冊!現場のプロが初心者向けに厳選
webマーケティングスクールに通う
次にwebマーケティングスクールに通って、知識と実務経験を身に着けてから転職する方法があります。
スクールは3ヵ月ほど学習期間がかかりますが、結果として最短で就職できる可能性が高いです。
スクールに通うメリットとして以下があげられます。
- 現役webマーケターから基本を教えてもらえる
- わからないことを質問できる
- 実務経験が積める
- 転職サポートを受けられる
- 活かせる経歴がなくても転職できる
知識は独学でも身につきますが、わからないことを質問できること、実務経験を積めることの2つがwebマーケティングスクールに通う大きなメリットです。
スクールによっては実際にクライアントに対してwebマーケティング施策を提案し、実行するところまで経験できます。
また、転職サポートを提供しているスクールもあるので学習から転職までスムーズに進められるでしょう。
タクシー運転手やフリーターからスクール経由でwebマーケターになった人もいます
デメリットは費用がかかること。スクールの相場は20〜30万円ほどです。
なかにはWithマーケのように月額5,478円とリーズナブルに通えるスクールもあります。
Withマーケは強引な勧誘なしの無料体験レッスンも行っています。気になる方はぜひ試してみてください
以下で安くておすすめなスクールを紹介しているので、スクールが気になる方はぜひ見てみてください。
費用が安く質の良いwebマーケティングスクール14選!安い順におすすめを紹介【無料あり】
副業で実績を積む
副業で経験を積みつつ、お金も稼ぎながら転職をめざす方法です。
初心者でも始められて、かつwebマーケティング転職に活かせる副業として以下2つがおすすめです。
- webライター
- 個人ブログの運営
webライターはweb上に公開される記事を執筆する仕事です。webマーケティングの施策の1つ、メディア運用に欠かせない存在です。
施策の一部を担うことで、webマーケティングに関する知識が深まるのでおすすめです。
ブログもwebサイトに集客し、売上をあげる経験を積めます。ブログ運営を経験することで、メディア運用に必要な知識を身につけることができるでしょう。
毎月の収入を5万円増やす!副業webライターの始め方【簡単3ステップ】
【実体験】ブログがwebマーケティング職への未経験転職に役立つ3つの理由
しんどいの裏返しが楽しさ!webマーケティング転職に後悔はなし
30代、未経験でwebマーケティング業界に転職した私が、しんどい・辞めたいと感じた瞬間を8個紹介しました。
webマーケティングを「楽で、かっこよくて、お金も儲かって、スキルも身につく仕事」と思っているなら勘違いです。確かに働き方の自由度は高いので、楽と言えるかもしれません。一方で、仕事内容はしんどいことも多いです。
需要が高いスキルが身につく、スキルアップに最適な環境で働ける、働き方の自由度が高い、でも大変。
私と同じ転職理由を持っているなら、間違いなくおすすめの仕事です。
- スキルアップして市場価値を上げたい
- 副業で役立つスキルを身に着けたい
- 自由度の高い働き方をしたい
一緒にwebマーケターとしてのキャリアを楽しく積んでいきましょう。それでは!
webマーケティング業界についてのよくある質問
- Qwebマーケティング業界の離職率は?
- A
雇用動向調査(厚生労働省)によるとwebマーケティング業界を含む、「情報通信業」の離職率は11.9%です。全体の平均が15%なため離職率は高くないと言えるでしょう。キャリアアップや独立のために離職する人が多い印象です。
- Qwebマーケティング業界は「やめとけ」と言われる理由は?
- A
「成果が数字で求められてつらい」「地味な仕事が多い」「まわりの社員が優秀でついていくのが大変」などがやめとけと言われる理由になります。
- Qwebマーケティングの副業は稼げる?
- A
副業で稼ぎやすいのはwebマーケティングの特徴です。仕事によって稼げる相場が変わってきますが、基本的に1案件5〜10万円になっています。
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