編集者をしているけど転職したい。どんな転職先があるの?
出版社はもう嫌だな…。異業種にいけますか?
元出版編集者で異業種に転職した私が答えます!
こんにちは。新卒から8年間出版社で編集者として働き、30代で異業種に転職したふるまち(@furumachiLife)と申します。
やりがいも大きい出版の仕事ですが、「辞めたい」と思う瞬間も多いですよね。
私も何度も転職したいと思いましたが、「転職に失敗したらどうしよう」「年収が下がったらどうしよう」「異業種は無理そう」と不安で、なかなか踏み出せませんでした。
いざ転職活動をしてみると、意外に応募できる業種は多く、年収の高い求人も多くありました。結果的に異業種のwebマーケティング会社に転職しています。
本記事では、私の実体験から編集者の転職先選びに役立つ情報を提供します!
転職先を探すなら転職エージェントの利用がおすすめです。以下がおすすめのエージェントになります
- doda
- 求人数が多い、紹介してくる求人の精度が高い、担当者の対応が親身と全体のバランスが良い。個人的には1番使ってよかったエージェント。
- リクルートエージェント
- 業界No.1、圧倒的な求人数が魅力。担当者が持っている情報も豊富。
- マスメディアン
- 広告、web、クリエイティブに強い特化型エージェント。業界への強いコネクションを活かした独自の求人が魅力で、編集者が転職先を探すならぴったり。
- JACリクルートメント
- ハイクラス転職エージェント。約1,200名のコンサルタントが在籍しており、幅広い職種をカバー。適職診断もしてくれるため、将来性があり年収アップを狙える職種を紹介してもらえる
出版社の編集者から転職しようと思った理由
私が出版社の編集者から転職しようと思った理由は以下の4つでした。
- 停滞感
- 斜陽産業
- 会社の体制
- 新しい業界への興味
上記はいずれも転職によって解消されました。同じ気持ちの方は転職に向けて動き出しても良いかもしれません
停滞感
キャリアの初期は本の作り方、編集のやり方、デザイン、著者探しのコツとスキルアップしていくのがわかり、やりがいを感じていました。
しばらく編集の仕事をしていると、編集者として必要なスキルは一通り身につき、若干の停滞感を感じ始めます。
「このままマネージャーになってもつまらなそう」「編集スキルをとことん突き詰める情熱はない」「ノルマをこなすだけでつまらない」といった気持ちも生まれました。
年齢が上がれば上がるほど、異業種に行くのは厳しくなるとわかっていたので、転職を考えるようになりました
斜陽産業
「出版業界は斜陽産業」とよく耳にしますよね。
実際、1996年まで右肩上がりで成長を続けてきた出版市場はインターネットやスマートフォンの普及により激減しています(「日本の出版販売額」公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所より)。
電子書籍による盛り返しもあり、実際に斜陽産業かどうかは諸説あります。しかし、未来が明るい業界とは感じられません。
良くて維持、伸びていくことはないだろうな…、と思うと異業種にチャレンジしたくなりますよね
会社の体制
出版社あるあるかもしれませんが、ワンマン社長に疲れを感じていました。
方針も気分で変わり、企画の良し悪しも気分で決められているような気がして、納得感がないまま仕事をする毎日。
特に嫌われていたわけではないので、転職のメインの理由ではありません。しかし、気持ちよく働ける環境ではなかったです。
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新しい業界への興味
出版業界以外の業界でも働いてみたいと思ったことも理由です。
私の場合、副業をきっかけにwebマーケティングに興味を持ち、広告代理店やwebマーケティング会社で働きたいと考えていました。
もし、新しい業界が合わなかったとしても編集の経験がなくなることはないので、また戻れば良いとポジティブに考えています
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編集者におすすめの転職先7選【異業種あり】
ここからは編集者におすすめの転職先を7個を紹介していきます。
私が転職活動をするなかで、エージェントから紹介された職種や実際に内定を取れた職種も含まれています。
どの仕事もスキルを活かしつつ転職できるのでおすすめです
webメディアを持つ企業
1つ目の転職先はwebメディアを持つ企業です。私が話を聞いた転職エージェントも編集者の転職は「紙からwebへ」が1番多いと言っていました。
webは成長業界なので、今後も需要が高まっていく可能性が高いでしょう。
webメディアを持つ企業は以下のように幅広いです。
- ニュースサイトを運営する企業(例:Yahoo!ニュースなど)
- 新聞社
- 情報メディアを運営する企業(例:ITmediaなど)
- 企業が運営するオウンドメディア
特に「企業が運営するオウンドメディア」は幅広い業界で求人が出ているので、異業種への転職もしやすいのでおすすめ。
ブログを持っている企業は多いです。金融や食品、コンサルなどさまざまな業界から求人が出ていました
「編集」という職種はそのままに「業界」を変える軸ずらし転職が可能です。
webの編集の経験がなくても応募できるの?
「雑誌の編集経験がある方」「出版社での編集経験がある方」などが条件になっているところが多いです!応募できますよ!
広告代理店
広告代理店はその名の通り、クライアントの広告を代理で行う企業のことです。
出版社でも雑誌など広告を掲載する書籍を担当していると広告代理店と仕事をする機会がありますよね。
広告という制作物を企画し、クリエイターとともに作り上げる工程は本作りに似ています。そのため、編集者から転職する人が多いのです。
実際、私の先輩でも広告代理店へのは多かったです。私もweb専門の広告代理店(webマーケティング会社)に転職しています
広告といっても、テレビCM、web広告、雑誌広告までさまざま。
幅広い広告に携わりたいか、特定の領域に特化してスキルアップしていきたいかなど、考えてみると良いでしょう。
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広報
企業の広報担当は自社の宣伝を行う仕事です。
自社の活動や魅力を伝えるために以下のような活動を行います。
- プレスリリースの配信
- SNS運用
- ブログ運用
- 社内報の制作
- 自社のパンフレット制作
情報をまとめて、わかりやすく、魅力的に発信する力が必要なので、編集者の経験を活かしやすい仕事です。
事務
編集の仕事をしていると書類を作ったり、Officeソフトを使ったりする機会が多いですよね。
ミス(誤植)なく仕事ができるイメージがあるので、編集者が評価されやすい職種になります。
事務は残業などが少ない傾向があるので、ワークライフバランスを重視したい人にもおすすめです。
「激務だから転職したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。私の同僚も大学事務を受けて最終面接まで進んでいました
増えた自由時間は遊ぶも良し、家族との時間にするも良し、副業でスキル・年収アップも狙うも良しです。
コピーライター
コピーライターは商品やサービスのコピーを書く仕事です。コピーは広告や宣伝などに使われます。
編集の仕事をしていても、本のタイトルやキャッチコピーを考えますよね。
想定読者と本の特徴で考えてきたと思いますが、それを製品と想定ユーザーに置き換えて考えるイメージです。
タイトルやキャッチコピーを考えるのが好きな人に向いている仕事です。私も1社コピーライターの求人を受けて内定をもらっています
聞かれる可能性があるので、これまで考えてきた本のタイトルやコピーをまとめておくと良いでしょう。
その他
編集者の転職で思いつく2職種をその他としてまとめます。
- 出版社
- 印刷会社
編集者として働いていれば出版社への転職はまっさきに思いつきますよね。
絵本、マンガ、ビジネス書、ファッション誌、週刊誌、専門書など、同じ出版社でもジャンルによって年収も労働条件も違います。
出版社のなかでジャンルを変えることも検討してみると良いでしょう。
また、印刷会社も編集者を採用しているので転職先の選択肢に入ります。
紙の印刷だけでなくデジタルに力を入れ、さまざまな事業を展開している印刷会社が増えています。事業内容を確認のうえ、検討してみても良いかもしれません。
編集者が転職先にアピールしたいスキル
編集者が転職するときにアピールできるスキルとして以下があげられます。
- 企画力
- 調整力
- ディレクション能力
- ライティング力
私も上記を転職でアピールしました!
企画力は求めている業種が多いので、多くの企業相手に自己PRで使えます。
また、関わる人が多い、進行管理が大切になる仕事なら調整力やディレクション能力をアピールすると良いでしょう。
編集者の転職成功のためのポイント
編集者の転職成功のためのポイントとして、以下の2つがあげられます。
- 実績を数字でアピール
- ポートフォリオを整理しておく
実績を数字でアピール
自己PRなどで実績を話すときは、売上などの数字を入れるのがおすすめです。数字を入れることで信憑性が高まり、評価してもらいやすくなります。
特に異業種に転職する場合、編集の細かいスキルをアピールしても伝わりにくいので注意が必要です。
相手が数字のイメージを持っていなくても、売上や点数などを伝えると「なんとなくすごそう」と思ってもらえます
企画や制作で携わった書籍の売上、年間の企画点数や制作点数などを使うと良いでしょう。
ポートフォリオを整理しておく
これまで携わってきた書籍、企画・制作時にした工夫、役割などを整理しておくことをおすすめします。
異業種の場合、「どんな本を作ってきたの?」と聞かれることがあります。そんなときに見せられる資料があると便利です。
私はリモート面接だったのでまとめておいた担当書籍一覧を見せながら、話をしました
編集者が転職先を探すならエージェントの利用がおすすめ
編集者が異業種も含めて転職先を探すなら転職エージェントの利用がおすすめです。
最近の出版社からの転職事情や持っているスキルからどんな異業種にいけるかなど、アドバイスがもらえます。
転職エージェントでは、以下のようなサービスを利用可能です。
- 求人の紹介
- 書類添削
- 面接練習
- 面接日程の調整
- 企業との条件交渉
本来はすべて自分でやらなければいけないことをサポートしてくれます。サポートしてくれるのはプロのキャリアアドバイザーなので、内定を獲得できる確率も高まるでしょう。
また、1つではなく複数のエージェントを利用するのがおすすめです。理由としては以下があげられます。
エージェントによって保有している求人が異なります。それぞれ非公開求人も持っているので、複数登録することで、良い求人に出会える確率が高まるでしょう。
私は最初に2社登録して、途中で3社追加で登録しました
また、エージェントによって得意とする領域が異なります。「広く求人を持つ総合型」「広告業界に特化」「年収アップに特化」などですね。それぞれ登録すると、企業を選ぶ幅が増えるので納得できる求人が見つかりやすいです。
担当のキャリアアドバイザーが付いてくれますが、キャリアアドバイザーも人間なので合う合わないがあります。さらに、複数のアドバイザーの話を聞くことで、転職の知識を深めることができるでしょう。
出版業界からの転職に詳しいアドバイザーもいますよ!
以下が転職におすすめのエージェントになります。doda、リクルートエージェントは信頼できる大手なので、転職には必須です。
- doda
- 求人数が多い、紹介してくる求人の精度が高い、担当者の対応が親身と全体のバランスが良い。個人的には1番使ってよかったエージェント。
- リクルートエージェント
- 業界No.1、圧倒的な求人数が魅力。担当者が持っている情報も豊富。
- マスメディアン
- 広告、web、クリエイティブに強い特化型エージェント。業界への強いコネクションを活かした独自の求人が魅力で、編集者が転職先を探すならぴったり。
- JACリクルートメント
- ハイクラス転職エージェント。約1,200名のコンサルタントが在籍しており、幅広い職種をカバー。適職診断もしてくれるため、将来性があり年収アップを狙える職種を紹介してもらえる
編集者の転職先は豊富!異業種も含めて検討しよう
編集者はアピールできるスキルも多く、転職先は異業種も含めて豊富にあります。
不安に思うこともあるかもしれませんが、転職活動をすること自体にはリスクはありません。
転職活動をして、納得がいかなければ転職しなければ良いだけです
自分がどんな職種に転職できるのか、どんな実績をアピールすれば企業に響くのか、などは転職活動をしてみないとわかりません。
今の環境に少しでも不満があるなら、エージェントに話だけでも聞いてみると良いでしょう。
自分のキャリアを切り開きましょう。それでは!
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